2002,06,15, Saturday
●要約について
入力練習 手話 【岡本さんの講義】 ●要約について 要約の実例が書かれたテキストが少ないと感じている。その理由として考えられることをテキストから挙げると、 ・ 客観的な要約の基準というのはない。 ・ 要約作業に対して良し悪しの判断ない。 ・ テキストに掲載されている例は「要約の指針ではない」 とある。また、 ・ 要約文の価値は要約の作成者ではなく利用者が決定する。 ともある。 これを踏まえ、実際に要約例を挙げて検討を試みる。 ●要約の実技練習 800字元原稿を600字、400字、240字に要約した例を用意してある。 要約筆記者だけでなく、利用者にも元原稿を渡し、要約例を作成してもらう。 600字、400字、240字それぞれ作成してもらう。 注意点 ・ 単に要約するのではなく、どのような根拠で要約したのか、説明できること。 ・ 普通の話言葉の速度は1分間300~400字位。打てるのは2人入力でも200字程度。 ・ 従って、70%~50%は常に要約していないと入らないはず。 ・ 列挙しているところは、一部を残して省略。できれば重要なものを残して省略。 ・ 列挙している部分に関しては、情報を落とさない要約方法は無い。地道に入力速度を上げて、できるだけ多くの情報保障を入れるしかない。 ・ 普段打ったことのない単語がでてきたときには、時間を掛けても何か言いやすい、自分が確実に打てる単語に、頭の中で1秒くらいは考えている。今まで打ったことのない単語は打たないと、極端に言うとそんなこともある。 【大場さんの入力練習】 ・テキスト(難聴者の聴こえと生活についての実態シンポジウム報告集)を読み上げて全員で入力練習し、単語登録などの準備を済ませる。 ・次に参加者が2人ずつ組になり、順に入力練習。 ・2人入力した入力をスクリーンに表示。入力者である2人以外の参加者は連携の様 子を観察し、後で話し合う。 ○ペア1 入力を見ての感想。 ・ ベテランはちゃんとモニタをみているという感じがあった。相手が足らないところを必ず、補完するように心がけているかな?と思いました。 ・ 見ていると、割合、余裕というか、相手の方を見る余裕があるのかなという 感じがしました。 ○ペア2 入力しての感想 ・ 実力不足とあと、場慣れしてなくて、緊張も理由の一つに入れて下さい。 ・ こういうのに映されたのは初めてで。やっぱり、練習だったらもうちょっと打てますが、指が踊ってしまった。 入力を見ての感想 ・話し手が早いとか、自分が遅いとか、ギャップがある時、追いつかないことがある。その時、どうするかが我々も含めて考えられていない気がした。話し手が速い時、2人でどうやって要約するかが全国的にも考えられてない。 大場さんより、話し手が速い場合の対処の方法について ・ なんとなくですが、さっき、前半やった要約で、私の場合は、省いていい言葉を機械的に判断していて、その部分を抜かして次を入力することが多い。 ・ あと、今回の教材は、列挙するというのが多かった。結構3つ項目を列挙するとき、1個ずつやるなど。連携はしやすいかと思いますが、もちろん、必ず1個ずつとは決まってない。 ・ 相手の入力の先を読む、相手はここでつかえるだろう、ここまでは打てる、とか 予測することが重要。 【手話教室】 ずっと入力練習していた手をぶらぶらとし、運動する ~挨拶の手話を覚えよう~ 「おはようございます」 「こんにちは」 「こんばんは」 ※その他、ありがとう、宜しくおねがいします。また会いましょう、はじめまして、久しぶり、お疲れ様でした。 ~手話で自己紹介をしよう~ 私の名前は○○と申します。 私は○○に住んでいます。 参加者全員に、一人一人前に出てきてもらって、自己紹介をしてもらいました。
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10:29 PM |
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